2025/10/31(金) 18:53配信
県警の巡査が車検が切れた車を運転したとして、略式起訴されていたことが分かりました。県警は巡査を懲戒処分に満たない本部長注意とし、事案の公表はしていません。 県警や検察などによりますと、巡査は去年2月、奄美市名瀬塩浜町の公道で車検が切れた状態の軽乗用車を運転したとして、今年7月に道路運送車両法違反の罪で鹿児島区検に略式起訴されたということです。 県警などによりますと、巡査の違反行為からおよそ1年後の今年3月に事案が発覚し、今年6月に巡査を書類送検していました。なお、県警は巡査が略式起訴される前の今年6月に懲戒処分には満たない本部長注意としています。警察官が略式起訴されたことについて県警は「未公表案件のため回答は差し控えさせて頂きたい」とコメントしています。 県警は去年8月から不祥事の再発防止対策に取り組んでいますが、不祥事の公表を巡って塩田知事が言及する事態となっています。 今年8月、巡査部長が他人の尻などを撮影したとして減給1カ月の懲戒処分となっていましたが、県警は警察庁の指針に基づき、公表していませんでした。これに対し塩田知事は今月の定例会見で「県警の対応が適切かどうか検証が必要」との考えを示しましたが、30日に県警は巡査部長による不祥事を謝罪した上で、「今回の対応は不適当ではなかった」とし、塩田知事の指摘は「真摯に受け止める」と述べるにとどめました。 再発防止対策をすすめる最中に相次ぐ不祥事。県警の対応について福岡県警の本部長も務めた京都産業大学の田村正博教授は「公表するかは全国的な基準に従うことが前提。ただ鹿児島県警が再発防止対策で掲げた事案に関しては、過去の処分よりも重くする、または公表するといった、もっと前のめりの姿勢があっても良い」とコメントしています。
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